週末に貴重かつ希少な映画鑑賞。ほとんど上映機会のない中東はレバノンの映画「判決 ふたつの希望」をシネマート新宿で鑑賞しました。
中東=イスラムのイメージですが、中東の国にもキリスト教信者はたくさんいるようです。とある日、レバノン人のキリスト教徒の男性が、パレスチナ難民で建築現場の監督を務める男性の言葉に激高し、差別的な言葉を吐く。その言葉とは、「シャロンに始末されればよかったのに」。シャロンとはイスラエルの指導者で、パレスチナ人を迫害した男の名。その言葉を受けてパレスチナ人男性が暴力をふるい、ろっ骨を折るけがを負わせてしまう。レバノン人男性はパレスチナ人に謝罪を求めるが、パレスチナ人は拒否。そこから裁判が始まるというストーリー展開。映画の題名は実にこの映画の主題をよくあらわしたもので、最後は希望を感じさせる映画となっていました。
この映画の一番の価値は、日本から遠い中東の国の実情をわかりやすく描いていること。
1.中東にはイスラムしかいない、という固定概念を消してくれること。
2.パレスチナ難民は周辺諸国に散らばり、その国で肩身の狭い生活を余儀なくされていること。
3.パレスチナ難民と国民の間で確執があること。
4.にもかかわらず安い労働力として、経済を担っていること。
5.少なくともレバノンの法律が難民に対して寛容なこと。
6.裁判所もかなり民主的なこと。
7.レバノン自体は女性のスカーフもなく、かなり世俗的なこと。
等々、大変興味のある社会情勢を垣間見せてくれます。
裁判の場面では、こちこちの反難民の弁護士と、その娘で正義を求める弁護士のやりあいが興味を引きます。表題の二つの希望とは、レバノン人とパレスチナ難民との和解への希望、そして何より過去の歴史よりもこれからの人間と人間の良好な関係の希望を描いているのではないでしょうか。
とにかくストーリー展開の面白さで、目が離せない作品となっており、是非お勧めしたい作品です。
今日はこの辺で。
中東=イスラムのイメージですが、中東の国にもキリスト教信者はたくさんいるようです。とある日、レバノン人のキリスト教徒の男性が、パレスチナ難民で建築現場の監督を務める男性の言葉に激高し、差別的な言葉を吐く。その言葉とは、「シャロンに始末されればよかったのに」。シャロンとはイスラエルの指導者で、パレスチナ人を迫害した男の名。その言葉を受けてパレスチナ人男性が暴力をふるい、ろっ骨を折るけがを負わせてしまう。レバノン人男性はパレスチナ人に謝罪を求めるが、パレスチナ人は拒否。そこから裁判が始まるというストーリー展開。映画の題名は実にこの映画の主題をよくあらわしたもので、最後は希望を感じさせる映画となっていました。
この映画の一番の価値は、日本から遠い中東の国の実情をわかりやすく描いていること。
1.中東にはイスラムしかいない、という固定概念を消してくれること。
2.パレスチナ難民は周辺諸国に散らばり、その国で肩身の狭い生活を余儀なくされていること。
3.パレスチナ難民と国民の間で確執があること。
4.にもかかわらず安い労働力として、経済を担っていること。
5.少なくともレバノンの法律が難民に対して寛容なこと。
6.裁判所もかなり民主的なこと。
7.レバノン自体は女性のスカーフもなく、かなり世俗的なこと。
等々、大変興味のある社会情勢を垣間見せてくれます。
裁判の場面では、こちこちの反難民の弁護士と、その娘で正義を求める弁護士のやりあいが興味を引きます。表題の二つの希望とは、レバノン人とパレスチナ難民との和解への希望、そして何より過去の歴史よりもこれからの人間と人間の良好な関係の希望を描いているのではないでしょうか。
とにかくストーリー展開の面白さで、目が離せない作品となっており、是非お勧めしたい作品です。
今日はこの辺で。